ビル管理(ビルメン)に必要な資格は? 資格取得や就職・転職のコツを徹底解説!
2016/04/05
2016/11/09
商業・ビジネス・飲食・宿泊など、ビルはいろいろな使い方をされます。
オフィスと商業施設といった異なる施設が入っているところも多いでしょう。
このようなビルは、管理をする専任者がいます。
そこで、今回はビル管理(ビルメン)に必要な資格についてご紹介しましょう。
ビル管理はビルメンテナンスともいわれ、決して目立つ仕事ではありません。
しかし、需要が高く転職先としても人気があります。
ビル管理の仕事に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.ビル管理の仕事内容とは?
ビルは、たくさんの人が長期間活動する場所です。
ですから、電気・水道・ガス・空調などいろいろな設備を使用します。
これらの保守管理・整備・点検がビル管理の主な仕事です。
「でも、電気や水道、ガスは専門の会社があるのでは?」と思う方もいるでしょう。
確かに、電力会社やガス会社、さらに水道局も点検や修理は行います。
しかし、これらの会社が行うのは、メーターや自社が管理している配管の点検や交換、修理だけです。
ビルの内部を通っている配管や設備の保守管理や点検、修理などはビルの持ち主が行わなければなりません。
ですから、ビル管理者はそれらの権限をオーナーから委託されているのです。
また、ビルは法律によって定期的にビル内の空気や水の検査をしなければなりません。
これも、ビルの管理者の職務です。
ビル管理の仕事は決して目立ちません。
でも、都市部の大きなビルほど、ビル管理者の責任は重く需要も高くなるでしょう。
また、ビル管理の仕事は業者やテナントの借り主との交渉も行います。
そのため、若い方よりもある程度年齢が上の人の方が適しており、中高年の転職先としても人気があるのです。
2.ビル管理の仕事をするために必要な資格とは?
この項では、ビル管理の仕事をするために必要な資格をご紹介します。
仕事自体は無資格でも行えますが、資格を取得しているとより大きなビルの管理ができたり責任ある立場を任されたりするでしょう。
2-1.建築物環境衛生管理技術者
通称、ビル管理技術者といわれる資格です。
こちらの方が仕事内容をイメージしやすいので、通称の方がよく知られています。
建築物環境衛生管理技術者は、一定の広さ以上の特定建築物に専任義務がある資格です。
一例をあげると、超高層ビル、オフィスビル、劇場などのホール、学校施設などになります。
この資格を取得すると、ビルマネジメント業やビルメンテナンス業の責任者にも抜てきされるでしょう。
また、ビル管理の仕事を立ち上げたり庁舎の管理業務などを入札したりしたいという場合も、この資格が必要です。
ビル管理の仕事をしたいならばぜひ取っておきたい資格といえます。
この資格を取得するための試験を受験するには、一定期間定められた施設で設備管理の仕事をした実績が必要です。
ですから、ある程度ビル管理の仕事をした方がより上の立場になったり、より大きなビルの管理をしたりするために利用する資格でもあります。
受験資格を満たしているならば、ぜひチャレンジしてみましょう。
2-2.電気系統の資格
電気系統の工事や点検は家電の設置を除いて、資格がなければ行えません。
大がかりな修理は専門の業者に依頼することが多いですが、小さい故障などはビル管理者が自分でできれば何かと便利でしょう。
また、高電圧受電設備は定期的に有資格者による点検が義務づけられています。
ですから、電気工事士や電験三種の資格を取得しているとビル管理の仕事に就けやすくなるでしょう。
第二種電気工事士と電験三種は受験資格が必要ありません。
ですから、ビル管理の仕事をしたい方に人気のある資格です。
2-3.ガス関係の資格
ビルの暖房や給湯はボイラーで行っているところが多いでしょう。
ボイラーの運転や管理をするには、ボイラー技士の資格が必要です。
ボイラー技士の資格を取得すれば、ビル管理の仕事に就けるチャンスも増えるでしょう。
ボイラー技士の資格を取得した後でビル管理の仕事に就き、さらに建築物環境衛生管理技術者の資格を取得する方もたくさんいます。
2-4.技術士の資格
技術士とは、高度な専門的応用能力を備えた技術者のことです。
機械、電気・電子、水道、衛生工学部門などがあり、ビル管理にも応用できます。
特に、水道や電気・電子、機械、水道技術者の資格を持っているとすぐに建築物環境衛生管理技術者の資格に挑戦できるのです。
実務経験は必要ありません。
ただし、技術士の試験を受けるには一定の実務経験が必要なので、注意しましょう。
3.資格を取得するための勉強方法とは?
では最後に、これらの資格を取得するための勉強方法をご紹介しましょう。
ぜひ参考にしてください。
3-1.社会人の勉強方法と学生の勉強方法の違いとは?
学生時代は、勉強が仕事です。ですから、日中の時間をほとんど勉強に充てることもできるでしょう。
集中力の維持できなければ難しいこともありますが、それでも「時間が足りない」と焦ることは少ないと思います。
一方、社会人は仕事があるのです。
勉強できる時間は終業後か休日に限られるでしょう。
それをフルに使っても学生時代よりも勉強できる時間は少なくなります。
建築物環境衛生管理技術者などの資格は、試験範囲も広く科目も複数あるので、どうしても一定の勉強時間は必要です。
ですから、やみくもに参考書を端から勉強していくのではなく、勉強の効率化が大切になっていくでしょう。
また、勉強時間を確保する工夫も必要です。
3-2.勉強方法を決めよう
資格を取得するためには、「独学」「通信教材の利用」「予備校に通う」の3つの勉強方法があります。
ただし、ビル管理に必要な資格を扱っている予備校はほとんどありません。
あっても、短期間の直前講習などです。
そこで、独学か通信教材の利用の2択になります。
独学は、お金がかからない反面分からないところがあるとそこでつまずいてしまいがちです。
通信教育はお金がかかりますが、質問をメールで受け付けてくれたり模擬試験の添削をしてくれたりといったサポート体制が充実しています。どうしても一発合格したい方や独学で受験して不合格になったという方は、通信教材を利用した方が合格しやすいでしょう。
3-3.隙間時間を活用する
疲れて帰ってきた後はとても勉強する気になれない、という方も多いでしょう。
しかし、それでは勉強できる時間はどんどん少なくなります。
そこで、活用したいのが隙間時間です。隙間時間とは通勤時間や昼休みの時間など短いけれど自由に使える時間のこと。
それを勉強時間に充てましょう。年を取るとどうしても集中力が持続しにくくなります。
ですから、細切れで勉強した方がよい人も多いでしょう。
10分あれば参考書を1ページくらい読めますし、過去問も1問はとけます。
大いに活用しましょう。
4.おわりに
いかがでしたか?
今回は、ビル管理の仕事をするために必要な資格をご紹介しました。
「ビル管理の仕事をしたい」と思っている方なら建築物環境衛生管理技術者の資格は、ご存じかと思います。
しかし、無経験では受験資格がありません。
ですから、まず「資格がなければ整備や点検ができない」分野の資格を取得すれば、ビル管理の仕事に就けやすくなります。
さらに、特定の資格を取得していると建築物環境衛生管理技術者の受験資格を得るための実務経験年数が短縮されるのです。
そのような資格を取得しておくのもお勧めでしょう。
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