ビル管理と電気設備の関係について解説! 役立つ資格も併せて紹介!
2018/07/27
2020/07/02
ビルの電気設備は、照明設備や受電設備など多岐にわたります。ビル管理の仕事では、電気設備の管理や整備が大きなウエイトを占める施設が多いでしょう。そのため、「ビル管理の仕事をするために、電気関係の資格を取得したい」と考えている人もいると思います。ただし、一口に電気関係の資格といっても種類が多く、資格によってできることが違うのです。
今回は、電気設備の種類や、ビル管理として電気設備の維持管理を行うために必要な資格などを紹介します。
この記事を読めば、電気関係の資格の種類や取得方法などもよく分かるはずです。ビル管理の仕事について詳しく知りたいという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ビルの電気設備に関する基礎知識
はじめに、ビルをはじめとする不特定多数の人が利用する設備に設置された電気設備の種類や、その管理について解説します。
1-1.ビルの電気設備とは何か
不特定多数が使用する施設の電気設備には、以下のような種類があります。
- 照明設備
- 配線
- 受電設備
- 動力制御設備
- 通信設備
このどれもが、ビルを安全かつ快適に使うには欠かせないものです。
1-2.電気設備の重要性
不特定多数が利用する施設は、電気によって快適で安全に利用できるといっても過言ではありません。電気が止まってしまえば照明だけでなく、空調や給水まで止まってしまう設備も珍しくないでしょう。また、テナントが入っている場合、電気設備が故障した時点で業務ができなくなることもあります。その場合、管理責任を問われて設備の所有者が補償しなければならなくなることもあるでしょう。
1-3.電気設備の点検義務
オフィスビルをはじめとする施設に設置してある電気設備は、電気事業法という法律で自家用電気工作物に分類されています。自家用電気工作物は、定期的に自主点検を行うよう法律で義務づけられているのです。自家用電気工作物を自主点検するには、電気主任技術者の資格が必要になります。
1-4.ビル管理の仕事における電気設備の整備や管理
ビル管理の仕事には、電気設備の整備や管理が含まれます。電灯などの電気設備の交換や軽い修理・電気設備の点検など仕事は豊富です。特に、電気主任技術者や電気工事士の資格を取得している人ならば、重宝されるでしょう。
2.ビル管理に役立つ資格について
この項では、ビル管理の仕事に就く際に役立つビル設備管理技能士や電気工事士・電気主任技術者の資格などを紹介します。
2-1.ビル設備管理技能士
ビル設備管理士は、国家資格である技能士の一種です。取得すれば技能士として自分の技能を証明することができます。ビル管理技能士には1級と2級があり、一定の実務経験があれば受験可能です。詳しいことは、試験を主催している全国ビルメンテナンス協会のホームページを確認しましょう。一定の実務経験を積んで「転職のために自分の技術を証明したい」という場合に取得するのがおすすめです。
2-2.電気工事士
電気工事士とは、文字どおり電気工事を行うことができる国家資格です。電気工事士の資格がなければ、どのような電気工事を行うこともできません。電気工事士には一種と二種があり、ビルの電気設備管理には第一種を取得しておくと便利です。ただし、第一種電気工事士は、一定の実務経験がないと免許が交付されません。ですから、まずは第二種電気工事士の資格を取得して実務経験を積み、第一種を取得しましょう。
2-3.電気主任技術者
電気主任技術者とは、事業用電気工作物の工事、維持、運用に関する保安を監督するための責任者になれる国家資格です。前述したように、ビルや商業施設に設置されている電気設備は、定期的な自主点検が義務づけられています。電気主任技術者は別名「ビルメン三種の神器」の1つであり、取得すればビル管理の仕事に転職する際、大変有利です。電気主任技術者には第一種~第三種の資格区分があります。ビル管理の仕事に役立てるには第三種を取得しましょう。
2-4.そのほかの資格について
このほかにも、ビル管理の仕事に就くには、建物環境衛生管理技術者やボイラー技士などの資格を取得しておくと有利です。ちなみに、ビル管理に役立つ資格には、「建物環境衛生管理技術者・電気主任技師・エネルギー管理士」(ビルメン三種の神器)、「電気工事士・ボイラー技士・冷凍機械責任者・危険物取扱者」(ビルメン4点セット)がよく知られています。まずはビルメン4点セットの取得を目指し、取得したらビルメン三種の神器の取得を目指してみましょう。
3.ビル管理やビルの電気設備に関するよくある質問
この項では、ビル管理やビルの電気設備に関するよくある質問を紹介します。
Q.ビル管理の仕事をするには、必ず資格がいるでしょうか?
A.いいえ。資格がなくても仕事はできますが資格を取ったほうが仕事の幅も広がります。
Q.ビル管理の仕事をする場合、電気設備の整備や管理は必ず含まれるでしょうか?
A.はい。ほぼ100%含まれます。
Q.電気工事士の監督下でなら、無資格者でも電気工事を行うことが可能ですか?
A.いいえ。電気工事だけは有資格者でなければ工事をすることはできません。
Q.ビル管理の仕事に就いたら、どんな電気設備のトラブルも自分で対処しなければならないでしょうか?
A.いいえ。大抵の施設は電気設備の管理を請け負ってくれる専門の会社と契約しています。しかし、電灯の交換やスイッチの修理など軽微な故障は対応を任されることが一般的です。
Q.ビル設備管理技能士の資格を取得すれば、転職に有利でしょうか?
A.はい。自分の技能を客観的に証明できるので有利です。また、電気関係の資格を取得するとさらに有利になるでしょう。
まとめ
今回はビル管理の仕事と電気設備の関係について解説しました。ビル管理の仕事は多岐にわたりますが、電気関係の整備や点検ができれば重宝されます。ビル管理の仕事がしたい場合は、ぜひ電気工事士や電気主任技術者などの資格取得を目指してみましょう。
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