2級建設機械施工技士の実地試験とは? 内容や合格するためのポイントを解説!
2017/05/08
2023/08/03
建設機械施工技士とは施工管理技士の一種であり、ブルドーザーやショベルカーなどの建設機械を用いた工事で、指導・監督的な業務を行うことができる資格です。資格を取得すれば、建設機械に関する高い技術と豊富な知識を持っていることの証明にもなります。数ある施工管理技士の中でも最も歴史が長いものであり、毎年多くの方が取得にチャレンジする資格です。
そこで今回は、2級建設機械施工技士の実地試験の内容や特徴についてご紹介しましょう。
この記事を読めば、学科試験の内容や試験勉強のコツもよく分かります。建設機械施工技士の資格取得を考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.建設機械施工技士とはどのような資格?
建設機械施工技士とは、前述したように建設機械を取り扱う工事で、技術者たちの指導や監督業務を行うことができる資格です。建設工事は、大規模な現場になるほどたくさんの建設機械が使用されます。建設機械を扱うにも免許が必要ですが、施工技士の資格を取得すれば、建設機械を扱う技術者のまとめ役を担うことができ、昇進や昇給ものぞめるでしょう。
また、建設業法によって、工事現場には必ず主任技術者や監理技術者を選任しなくてはなりません。その選任条件の一つに、各種施工管理技士であること、があります。建設機械施工技士の資格を取得していれば、建設機械を扱っている現場で、主任技術者や監理技術者になることが可能です。転職にも大いに役立つことでしょう。
2.建設機械施技士の種類について
建設機械施工管理技士には、1級と2級があります。1級を取得すれば、各種施工機械を扱う技術者への指導監督業務が行えるほか、監理技術者と主任技術者になることが可能です。
2級は、以下の6種類に分かれており、
- 第1種(ブルドーザー)
- 第2種(油圧ショベル)
- 第3種(モータ・グレーダ)
- 第4種(ロード・ローダ)
- 第5種(アスファルト・フィニッシャ)
- 第6種(アースオーガ)
資格を取得すれば、取得した種の建設機械を扱う技術者に対して指導監督業務を行えるほか、主任技術者になることができます。
1級を取得した方が、仕事の範囲も広くなり昇給や昇進のチャンスもアップするでしょう。ですから、まずは2種を取得して主任技術者としての実務経験を積み、受験資格を満たしたら1種の試験にチャレンジする方もたくさんいます。
3.2級建設機械施工技士の試験について
建設機械施工技士の試験は、日本建設機械施工協会が主催しています。1・2級とも学科試験と実地試験があり、学科試験が6月、実地試験が8月下旬~9月上旬にかけての実施です。詳しいことは協会のホームページを確認してください。
試験を受けるためには、一定期間の実務経験が必要です。2級の場合は、大学で指定学科を卒業していれば、6か月の実務経験で受験資格が得られます。学歴によって必要な実務経験の期間が異なるので、詳しくは協会のホームページを確認してください。
4.学科試験と実地試験の違い
4-1.学科試験について
学科試験は、建築機械についての法令や動かし方などに関する知識を問う試験です。ですから、
- 土木工学
- 建設機械原動機
- 石油燃料
- 潤滑剤
- 法規
- 選択種の建設機械施工法
以上の6つの項目についての問題が出題されます。すべて選択式の問題で、記述式の問いはありません。
4-2.実地試験について
実地試験は実際に建築機械の操作を行います。他の施工管理技士の試験のように記述式の試験ではありませんので、注意が必要です。なお、2級に合格して1級を受験する場合は、実地試験の一部も免除されます。
5.2級建設機械施工技士試験に関するよくある質問
Q.2級建設機械施工技士の実地試験に自分が所有する建設機械は持ち込めますか?
A.持ち込むことはできません。会場で用意されている機械を操作しましょう。
Q.2級建設機械施工技士の実地試験が体調不良などで受けられなかった場合、別の日にふりかえることはできますか?
A.できません。翌年に再受験しましょう。
Q.2級を取得してから1級を取得する場合、試験免除などはありますか?
A.1級の実地試験は、6種から2種類を選んで操作施工法を試験します。2級で取得している種の実地試験は合格扱いになり、施工操作法の試験のみです。
Q.試験に年齢制限はないのでしょうか?
A.ありません。受験資格を満たしていれば受けられます。
おわりに
今回は、2級建設機械施工技士の実地試験を中心に、解説しました。建設機械施工技士の試験は、施工管理技士の中でも比較的合格しやすいものです。ですから、土木施工管理技士の前哨戦としてチャレンジする方もいるでしょう。2級に合格したら、ぜひ1級取得を目指してください。そうすれば、仕事の幅も広がります。
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