【解説】現場監督になるために必要な資格は? 取り方と種類を知りたい方必見
2017/04/07
2022/02/01
「建設工事の現場監督を目指しているけど、どのような資格が必要かわからない」とお悩みですか?
現場監督とは、土木工事や建築工事の現場で施工管理や安全管理、技術的な指導などを行う役職のことです。一定規模の工事現場では、主任技術者や監理技術者の選任が義務づけられており、選任された人が現場監督を行います。現場監督になることができれば、昇進や昇給も望めるでしょう。
では、現場監督になるには、どのような資格を取得すればよいのでしょうか?
今回は、建設工事の現場監督になるために必要な資格などをご紹介します。
この記事を読めば、現場監督になる方法がよく分かることでしょう。建築士や各種施工管理技士の資格取得を目指している方も、ぜひ読んでみてくださいね。
1.現場監督についての基礎知識
はじめに、現場監督の仕事内容や選任される条件などを解説します。どのような仕事を行うことができるのでしょうか?
1-1.現場監督とは?
現場監督とは、工事が適正かつ予定通りに行えるように施工管理や品質管理・安全管理・作業員への技術的な指導などを行います。建設工事は、規模が大きくなるほどたくさんの人々が関わってくるものです。現場監督は作業員の司令塔となって、工事を進めて行く必要があります。ですから、知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力も大切です。
また、工事に関する書類の作成も現場監督の仕事です。そのため、書類の作成に追われ労働時間が長くなってしまう可能性もあります。大変なこともありますが、やりがいのある仕事です。
1-2.現場監督の種類は?
一口に建設工事といっても、その種類はさまざまです。一例をあげるだけでも、建物を建てる建築工事、橋やトンネル・道路などを作る土木工事、電気工事、水道管や空調設備の取り付けや撤去を行う管工事などがあります。現場監督になるには、それらの工事に対する専門的な知識や技術が必要です。ですから、現場監督の種類も工事の数だけあります。なかでも、土木工事や建設工事を行える監督は重宝されるでしょう。
1-3.現場監督の必要性
一定規模の工事現場には、主任技術者や監理技術者の選任が義務付けられています。主任技術者は中小規模の工事現場、監理技術者は大規模な工事現場の監督を行うことが可能です。主任技術者になるには、一定の実務経験を積むか施工管理技士などの資格が必要になります。監理技術者になるには、施工管理技士の資格を取得した後で講習を受けることが必要です。経験豊富な現場監督は、どのような工事現場でも重宝されることでしょう。転職にも有利です。
1-4.現場監督に選任されるメリット
現場監督に選任されると、人を動かして一つの仕事を成し遂げる経験を積むことができます。優秀な技術者も現場では必要ですが、技術者をまとめて適正に工事を進めることができるリーダーも重要です。優秀なリーダーになるためには、経験が必要になります。ですから、現場監督として長年いろいろな工事に携わっていれば、転職や再就職にも有利です。
ちなみに、現場監督は40代後半~50代前半が最も給与が高く、年収450万~500万円が平均となっています。つまり、一人前の現場監督になるには、それだけの時間が必要といえるでしょう。この年代で一流の現場監督になるためには、30代には現場監督を務めることができる資格を取得するとよいですね。
2.現場監督になるための方法は?
現場監督になるためには、2つの方法があります。一つは、最低でも3年以上の実務経験を積むことです。実務経験を積めば主任技術者に選任されることが可能となり、中小規模工事の現場監督が行えるでしょう。
もう一つは、1級建築士や各種施工管理技士の資格を取得することです。施工管理技士には、土木や建築・管工事・電気などがあり、取得した資格によって監督が行える工事が異なります。最も工事数が多く現場監督の需要も高いのは、土木工事や建築工事の現場です。そのため、土木施工管理技士や、建築施工管理技士の資格を取得すると、より多くの現場監督になることができるでしょう。
より大きな工事の現場監督に選任され、将来的に昇進や昇給を希望する場合は、監理技術者になることができる各種1級施工管理技士の資格を取得するのがおすすめです。
3.現場監督に関係する資格について
この項では、現場監督に選任されることが可能となる資格取得の方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
3-1.現場監督に選任されることが可能となる資格は?
前述したように、現場監督(主任技術者や監理技術者)に選任されるには、各種施工管理技士や建築士の資格が必要です。ただし、現在では建築士は設計をすることが主な仕事となっており、現場監督になる方は稀でしょう。現場監督の仕事に就きたい場合は、施工管理技士の資格を取得することがおすすめです。
3-2.施工管理技士とは?
施工管理技士とは、その名の通り施工の管理や品質管理・工事の安全管理などを行うことができる資格です。土木・建築・管工事・・電気工事・建設機械・造園・電気通信工事の7種類があり、取得した資格に関する工事を行う場合、監督業務を行えます。
この中でも、前述したように土木施工管理技士や建築施工管理技士の資格を持つ現場監督の需要が高いでしょう。
3-3.施工管理技士の種類は?
各種施工管理技士には、1級と2級があります。前述したように2級を取得すると主任技術者になることができ、1級を取得すると監理技術者になることが可能です。1級・2級ともに受験するには一定の実務経験が必要であり、特に1級は、主任技術者としての経験も必要になります。ですから、実務経験を積んで2級を取得し、中小規模の工事現場監督としての実務経験を積んでから、1級を取得する方も多いことでしょう。
すでに10年以上実務経験を積んでおり、主任技術者の経験がある方は2級を飛ばして1級にチャレンジする方もいます。
3-4.資格を取得するには?
資格を取得するには、各団体が主催してい施工管理技士の試験を受けて合格する必要があります。例えば、建築施工管理技士は建設業振興基金が試験を行っており、土木施工管理技士は全国建設研修センターが行っているのです。ですから、試験にチャレンジしたい方は、主催団体のホームページをまずはチェックしましょう。受験資格・試験日・受験科目・申し込み方法・試験免除の条件などがすべて記載されています。
3-5.勉強のコツ
施工管理技士の試験は、択一式問題と記述式問題が出題されます。合格率は20%~40%程度と決して高くはありません。施工管理技士の試験を受ける方のほとんどが、仕事と受験勉強の両方に取り組むことになります。ですから、通勤時間や休み時間なども使って勉強をすすめていきましょう。勉強には、独学や講習・通信教材などを利用する方法がありますので、自分にあった勉強方法を選ぶことも大切です。
4.現場監督に関するよくある質問
Q.無資格で現場監督になるには、何年くらいの実務経験が必要ですか?
A.約10年といわれています。大学で建築関係や土木関係の学科を卒業していれば、もう少し短くなるでしょう。
Q.20代でも現場監督になることは可能ですか?
A.建築関係や土木関係の学科を持つ大学・専門学校・高校を卒業していれば、実務経験が短くても現場監督になることができます。施工管理技士の資格を取得していれば、なおよいでしょう。20代後半で現場監督になる方も珍しくありません。
Q.施工管理技士の資格を取得するならば、土木や建築がおすすめですか?
A.土木工事や建築工事の実務経験があるならば、チャレンジしてみましょう。
Q.やはり監理技術者の方が重宝されるのですか?
A.経験豊富な主任技術者も重宝されますが、同じぐらいの経験を持つ場合は監理技術者の方が幅広い仕事が行えますので重宝されるでしょう。
現場監督になるために必要な資格まとめ
今回は現場監督になるための資格や実務経験、現場監督の仕事内容などについて解説しました。一定の実務経験を積んでいるならば、現場監督になった方が昇進や昇給も期待できます。ぜひ、資格取得にもチャレンジしてみましょう。現場監督の経験があれば、定年を超えて働き続けることも可能です。
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