床維持剤(ワックス)の種類や効果とは?美観だけじゃないの?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

ビルの床には床維持剤(ワックス)がかけられているところが多いです。
カーペットやじゅうたんが敷かれていないところは、だいたいワックスがかかっていると思ってよいでしょう。
今回はこのワックスの種類や効果についてご紹介します。
ワックスと床材が合っていなかったりかけるタイミングが遅すぎたりする場合は、床そのものがいたんでしまうこともあるでしょう。
建築物環境衛生管理技術者の資格取得を目指している方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 床維持剤(ワックス)の役割や効果とは?
  2. ワックスの種類とは?
  3. ワックスを塗るのには技術が必要?
  4. ワックスを塗布する手順とは?
  5. 環境衛生管理技術者の役割とは?
  6. おわりに

1.床維持剤(ワックス)の役割や効果とは?

ワックスは、床にツヤをだし美観を高めるために塗るものと思われがちです。
もちろん、それもワックスの効果のひとつでしょう。
しかし、ワックスの効果はそれだけではありません。
ビルでは、大勢の人が土足で歩き回ります。
その分だけ床はいたみやすいでしょう。
特に、ヒールが細い女性の靴は、床材をえぐってしまいます。
京都の観光名所でもある清水の舞台は木製ですが、観光客のヒールでいたみが激しいそうです。
ワックスは床のいたみを防ぐ役割もあります。
さらに、汚れが付着してもワックスの上ならば掃除が簡単です。
ですから、カーペットやじゅうたんが敷いてあるところ以外は、ワックスをかけているビルがほとんどでしょう。

2.ワックスの種類とは?

この項では、ワックスの種類をご紹介します。
使われる床材も一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2-1.樹脂ワックス

樹脂を主成分にしたワックスです。ビニール床だけでなく、木材、石材、さらにコンクリート製の床にも塗布が可能になっています。
塗るだけで透明で光沢のある皮膜を作るため、ツヤツヤの床ができるでしょう。
しかし、剥離(はくり)に少々時間がかかり、塗り方を間違えるとかえって汚く見えるといったデメリットもあります。

2-2.半樹脂ワックス

樹脂ワックスと水性ワックスの中間のようなワックスです。
主にビニール床に塗布されます。
皮膜がロウの粒子で内装が樹脂のフィルムとなっているため、樹脂ワックスよりも剥離(はくり)が容易です。

2-3.水性ワックス

ビニール床に使われるワックスですが、これだけではツヤがでません。
また、耐久性も低いので、通常使われることはほとんどないでしょう。
ただし、剥離(はくり)が容易なので、ビルを引き渡し清掃するときなどに使われることがあります。

2-4.乳化性ワックス

白木など、加工を全くされていない床のツヤ出しに使われます。
バンガローなどのほか、神社仏閣の床などに使われることも多いでしょう。

3.ワックスを塗るのには技術が必要?

ワックスを塗る作業は決して難しいものではありません。平らな床に薬剤を均等に塗っていくだけです。
ただし、このワックスを均等に広い面に塗るのが慣れないと難しいでしょう。
水性絵の具などでも、広い面に均一に塗るのは難しいのです。
ワックスに塗りむらができると、光沢にバラツキがでて美観が損なわれます。
また、ワックスを塗るには古いワックスを剥離(はくり)して、汚れを落とさなければなりません。
この作業を怠ると、ワックスの粉化現象が起こります。
これは、ワックスの被膜が十分に形成されず、粉状になってはがれ落ちていく現象のこと。
見た目が悪くなるだけでなく、耐久性もぐっと低くなるでしょう。
ですから、ワックスの塗布は専門の業者に依頼した方がよいですね。
特に、大きなビルほど塗る面積が大きくなっていきます。

4.ワックスを塗布する手順とは?

では、ワックスを塗布するにはどのような作業が必要なのでしょうか?
この項で順を追って説明していきます。

4-1.ワックスの剥離(はくり)と清掃

まず始めに行うのは、古いワックスの剥離と床の清掃です。
不特定多数が利用するビルほど、ワックスの劣化は早いでしょう。
ですから、1か月に1回は入念に床を洗浄して、1年に1回はワックスを塗り替えるのが理想です。
面積が広いビルでは、1日で作業が終わらないことも多いですので、業者と建築物環境衛生管理技術者で計画を立てて作業をしていきましょう。

4-2.1回目 厚塗り

ワックスは複数回に分けて塗ります。
濃い色の床材ほど塗りむらが目立つので、丁寧な塗り方をする業者を選びましょう。
1度目は厚く塗っていきます。

4-3.2回目 薄塗

1回目の塗布が終わったら、もう一度薄くワックスを重ね塗りします。
利用者の少ないビルや床材によっては1回目の厚塗りだけで終わってしまうところもあるでしょう。
しかし、重ね塗りにした方がワックスはきれいに長持ちします。
なお、ワックスの乾燥時間はおおよそ30分ですが、気温が低い日は念のために1時間ほど様子を見ましょう。
また、5度以下の場所でワックス塗りをすると粉化現象が起こりやすくなります。
ですから、真冬の深夜などにワックス塗りをするのは避けましょう。
 

4-4.3回目 滑り止めなどの処置

ワックスの重ね塗りが終わったら、丁寧に乾かします。
このとき、機械などで強制乾燥してしまうと、粉化現象などが起こりやすくなるでしょう。
ですから、自然乾燥が1番です。長くても1時間程などですぐにたつでしょう。
ワックスが塗りたての床はツヤツヤしてきれいですが、その反面とても滑りやすくなっています。
特に、高齢者が利用する場所では、あまり床がつるつるすぎると転倒事故の原因になるでしょう。
ですから、滑り止めを忘れずに塗りましょう。

5.環境衛生管理技術者の役割とは?

環境衛生管理技術者は、ビル管理士ともいわれます。
こちらの方が仕事内容は分かりやすいので、通り名の方が有名になっているのです。
環境生成管理技術者は、ビルのメンテナンス作業全般の責任者になります。
かといって、自分で作業をすることはありません。
業者に依頼して契約を交わし、定期的にチェックして修理を依頼するのが仕事です。
ワックスの塗布をしてくれる業者はたくさんあります。
大抵の清掃会社はワックス塗布も引き受けてくれるでしょう。
また、仕上がり具合や劣化具合のチェックも重要な仕事になります。
ワックスが剥離(はくり)したままだと見栄えが悪くなるだけでなく、床がいたんで寿命が短くなるのです。
ビニール床の場合は床自体が剥離(はくり)してしまうこともあるでしょう。
ですから、ワックスの状態のチェックは重要な職務です。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回はワックスの種類や塗り方などをご紹介しました。
今はフローリングのお宅が多いので、自宅でもワックスをかけているという方も多いでしょう。
ビルの床にかけるワックスも、自宅のフローリングにかけるワックスも材料に共通点が多いのです。
また、ワックスをかける計画を立てるならば、できるだけ人の少ない時間に行いましょう。
ビルにオフィスなどがある場合は、土日など社員がいないうちに行うとよいですね。
また、経費節約でワックスの塗り替え時期をずらしたり減らしたりしろというオーナーもいるかもしれません。
しかし、ワックスの塗り替えを行わなければ、それだけ美観も損なわれるでしょう。
商業施設ならば床の汚れは決して気持ちのよいものではありません。
また、ビルの入り口の床が汚れているだけで、近づきにくくうらぶれた感じもします。
ですから、ワックスや掃除は手間や金銭を惜しまず、定期的に行いましょう。

建築業界での転職を考えている方必見!

建設業界に精通した転職エージェント『RSG』

年収1.2〜1.5倍のキャリアアップ転職!

あなたは現在の収入、労働環境に満足していますか?
設計・施工管理から不動産開発まで、業界トップクラスの知識を持つキャリアコンサルタントがあなたの希望とスキルに見合った厳選求人を紹介します。

RSGのポイントは、インターネット上には絶対に出てこない情報の質です。求人企業様の現場社員取材や、経営陣との情報交換を定期的に行っているため、新鮮な生の声・リアルな情報収集が可能です。

収入アップ率99.4%

※無理な勧誘はいたしませんのでご安心ください。